子供の習い事に積極的な考えを持つ方の中には、できるだけ幼少期がよいと3才の年少時から幼児教室に通わせるお母さんもいます。大手教育サービスでも幼児教室に「3才児コース」を作っているところも少なくありません。
確かにたいてい生活習慣や子供の性格を安定させる為には「3才までの家庭での躾が大切」と言われています。2才児は第一の反抗期と言われ、それが落ち着いてくる3才を狙うというのは不正解ではありません。
しかし3才児はまだ言語中枢が発達しておらず、また、外で自分と母親でない人間とどのように関わるのかという社会性も培われていない状態です。幼児教室に通わせたいと考えたら、ベストなタイミングは4才の年中からがお勧めです。
年少で幼稚園生活に慣れて、自分と家族の他に他人がいる世界も理解出来る様になります。幼稚園に通えば集団で何かを行うという生活習慣が身に付くので、幼児教室でも自分の立場を分かるまでに成長しています。
年中まで育つと、言葉の能力的にもボキャブラリーが豊富になってきます。幼児教室で先生の指示に従うことも出来るので、お母さんとしても見守るだけで良く楽に感じます。習い事をする際には講師の話をちゃんと聞く、自分の順番を守るということが基本ですので、年齢の低い子供に比べれば勉強する上でも成果が出やすいのです。
幼児教室では視覚的なエフェクトやエクササイズなどを使って、子供が興味を持つように教科を選んでいます。
自分の関心があるレッスンを受講した場合、ただの遊びの場所として終わってしまうのではなく、その先も継続して興味を持ち続けて欲しいと親は願います。年中の子供ならば「今日は楽しかった」だけで終わらず、「またやりたい」という意志表示をすることもできます。この好奇心を成長させることで才能を見出していくことが幼児教育をフルに活用することに繋がるのです。もし自分の子供に落ち着きがなく「幼少期から幼児教室に通わせたいけれど心配」と思っているのならば、他人と比べたり焦ったりせずに、年中まで待ってみてもたいして遅くはないのです。