親子向けの玩具と言えば、仮面ライダーです。2007年放送開始のライダーが記録的な大ヒット作をとばして以来、特撮ファンというジャンルが市民権を得たと言えます。ヒーロー史上類い稀なる大成功によって、親世代の特撮ファンが堂々と玩具をコレクションできるようになったのです。2007年のライダーは、新たな特撮ファンも生み出しました。このライダーは、特に女性の支持が高いのが特色です。この影響を受けて、特撮はお父さん達だけではなくお母さん達にも支持されるようになっていきます。仮面ライダーは、家族共通の趣味として家族の絆を深める存在に成長したのです。
この勢いを受けて2009年に放送されたのは、平成仮面ライダー10周年記念作品です。平成ライダーの各世界を巡ることで、特撮ファンを十分に満足させた作品です。さらに、ドライバーとカードを使用することで、平成ライダー作品の主役ライダーに変身できるという設定で注目を集めました。この頃から、劇場版でオールライダーが活躍するようになります。昔懐かしいヒーローと現代のヒーローがコラボすることによって、ますます親子向けの作品になっていったのです。
次いで登場した2009年放送開始の作品及び2010年放送開始の作品は、ヒーローとしての格好良さを全面に押し出しながらも、コミカルな要素を合わせ持っていたことで人気を博しました。玩具の品切れが続出し、一時入手困難となりました。最近のライダーは、魔法使いがモチーフです。親子向けのヒーローとして、親世代と子供の両方を楽しませる作品となっています。